「Apple Musicって、実際どうなの?」
「子どもと一緒に使うなら便利?」
「でも、月額料金がちょっと気になってて……」
そんな方に向けて、この記事では、
Apple Musicを6か月使ってやめた私のリアルな体験談をまとめました。
わが家が始めた理由、やめた理由、やめてどうだったか。
実際に子育て中の生活でどう活用できたのか――
正直な感想をお届けします。
「必要なときにだけ、必要な分だけ」
そんな音楽との付き合い方が、あってもいいのかもしれません。
子どもとのドライブに「ちょっと便利そう」で始めたApple Music
2024年12月、Apple Musicの初回請求が始まりました。
最後の請求は2025年5月。
6か月間、毎月1,080円を払い続けて、合計6,480円。
私がApple Musicを始めた理由は、子どもたちとのドライブの時間を、少しでも楽しくできたらと思ったからでした。
例えば、「ブンブンジャー」「仮面ライダー」「プリキュア」など、アニメや特撮の主題歌。
それから、「にじ」「ボヨヨン行進曲」など、保育園で覚えてきたお気に入りの歌たち。
車に乗るたびに「アレ流して!」「さっきのもう一回!」とリクエストされる日々に、「サブスクなら全部すぐに聴けるし便利かも」と思ったんです。
実は、「英語の子ども向けソング」なんかもこっそり流せたらいいな……なんて淡い期待もしていました。
でも、現実はなかなかうまくいかず(笑)
ほぼ毎回、子どもたちの“今ハマってる曲リピート要求”に応える時間になっていきました。
やめた理由は、「月1,080円分も使ってない気がした」から
6か月間使ってみて、「あれ?意外と活用できていないかも」と感じるようになりました。
家ではYouTubeを観る子どもたち。
私自身も家事の合間に音楽を流す余裕はあまりなく、結局Apple Musicを使っていたのは「車に乗るとき」だけ。
ただ、そもそも車に乗るのも週に数回。
我が家では、市内の買い物や外食に行くとき、そして保育園の送り迎えで自転車が使えない日(雨や猛暑、寒波の日など)くらいしか登場しません。
そして子どもたちは、「そのときハマってる曲を、何度も何度もリピートしたい」傾向が強くて。
結局、使う曲はいつも同じ。
「だったら、曲を1曲ずつ買ってしまったほうが安いんじゃない?」と気づいてしまったんです。
やめてみて、困った?それとも平気だった?
Apple Musicをやめた直後、最初はやっぱりちょっと不便でした。
車の中で「アレ流して!」と子どもたちに言われて、「ちょっと待ってね、今から買うね」となる場面がありました。
でも、驚いたのはその後。
やめてから1か月以上経つのに、結局リクエストされたのは“たった1曲だけ”。
意外なほど、全然困らなかったんです。
今はその1曲をiTunesで買って再生しています。
ストリーミングじゃなくても「必要な曲だけ手元にあれば十分」という我が家のスタイルに、自然と戻っていきました。
そして思ったのは、「これはこれで、いいお金の教育になっているかも」ということ。
Apple Musicのようなサブスクだと、どうしても子どもたちにとっては「無料でなんでも聴ける」イメージになりがちです。
「アレ聴きたい!」「あった!再生!」――これってすごく便利だけど、“お金の感覚”が薄れてしまうとも感じていました。
今は、音楽を聴くのにもお金がかかる。
そして、「この曲を買おうか?(255円)どうする?」と子どもたちと一緒に選ぶことで、“価値あるものにお金を使う”体験ができている気がします。
自分のための音楽が、もう一度戻ってきた
Apple Musicをやめたことで、“買ってでも聴きたい曲”にちゃんと向き合えるようになりました。
以前は、サブスクで平成ソングをただ流していただけ。
でも今は、「ちゃんと選んで」「お金を払って」手に入れた曲だから、心を動かされる時間が戻ってきたんです。
思い出したのは、学生時代や子どもが生まれる前の通勤時代。
- ポータブルCDプレイヤーを持ち歩いていた中学時代
- 誕生日に買ってもらったiPod
- CDをせっせとPCに取り込んでいた高校時代
- 通学や通勤で、音楽を聴くことが日常だったあの頃
夫と付き合っていた頃、一緒にラブライブをたくさん聴いていたこと。
夫がCDを持っていて、車の中でふたりで流していた思い出。
――でも、子どもが生まれてから、それができなくなった。
家で流すのは子ども向けの番組や英語ソングに変わり、やがてYouTube。
Wi-Fiのある家の中では、BGMとして流すのも“作業効率のため”。
気づいたら、自分の好きな音楽を、ただ楽しむ時間がなくなっていたんです。
そんな自分をふと思い出させてくれたのが、
miwaの「ヒカリヘ」(255円)と、ドラマの挿入歌で気に入った「幸せとはそれくらいのさりげなさで」(255円)。
どちらも、「これが聴きたい」と自分の心が選んだ音楽。
サブスクをやめたことで、私にとっての音楽の意味が変わった気がしています。
Apple Musicはこんな人には向いてる。でも、我が家にはいらなかった
Apple Musicはとても便利なサービスです。
実際、使っていた6か月のあいだは、子どもたちと車で好きな音楽を聴けて、楽しい時間もたくさんありました。
だから、こんな人には今もおすすめできると思っています。
- 通勤・通学中によく音楽を聴く人
- 作業中にBGMとして音楽を流したい人
- 新しいアーティストや曲との出会いを楽しみたい人
- 子どもが大きくなって、自分の時間がある人
でも、我が家のように、
- 音楽を聴く時間がほぼ「車の中」だけ
- 聴く曲が限られていて、リピートばかり
- 子ども中心の生活で、BGMすら流しづらい
という暮らし方だと、サブスクを持て余してしまうかもしれません。
まとめ|サブスクをやめて、私は「音楽との距離感」が変わった
Apple Musicをやめて、困るかな?と思ったけれど、
やめてみたら意外なほどスッキリして、しかも音楽との関わり方が、ちょっとだけ優しくなりました。
なんでもある便利さを手放すと、
「何を選ぶか」「何にお金をかけるか」を、自然とちゃんと考えるようになる。
そして、自分のために選んだ曲を、心から味わえるようになる。
私にとってApple Musicは、
「やめたからこそ、本当に好きな音楽と再会できた」――そんなサービスでした。
✅ 最後に少しだけ:迷っているあなたへ
今、Apple Musicを使い続けようか、やめようか迷っている方へ。
もし、月額1,080円に「ちょっと高いかも…?」という気持ちが出てきたなら、
一度やめてみてもいいのかもしれません。
必要ならまた始めればいいし、
案外「困らないかも」と思えるかもしれません。
サブスクは、“便利のためのツール”。
でも、「なくても大丈夫」な暮らしがあってもいい。
わが家の体験が、あなたのヒントになればうれしいです。
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