年金で「最低限の生活」はまかなえるのか?
老後資金はいくら必要か、現実的に考えてみた
目の前の出費で精一杯だけど、ふと頭をよぎる「老後のお金」への不安。
でも、“老後にいくら必要か”って、実は「老後にどう暮らしたいか」で決まるんですよね。
できることなら、のんびり贅沢に暮らしたい。
例えば、夫婦ふたりで月40万円くらい使って、旅行も外食も楽しむような生活。
年金が月20万円としたら、残りの20万円は、自分たちで準備しなきゃいけない。
老後のために今、我慢するか
それとも、今を楽しんで老後に我慢するか
これは究極、どちらを選ぶかという話。
もちろん収入が増えれば理想だけど、そう簡単にはいかない。
だからこそ、自分たちの「理想の老後」を一度見つめ直してみることが大事。
① 老後資金は「月の生活費×年数」で決まる
よく耳にする「老後2,000万円問題」――
でも、それって誰の老後?私たちの生活に当てはまるとは限らない。
たとえば…
- 月40万円の生活をしたい
- でも年金は月20万円くらいしかもらえないとしたら
- 毎月20万円を、自分たちで用意する必要がある
仮に65歳〜90歳の25年間で計算すると:
20万円 × 12ヶ月 × 25年 = 6,000万円
② 自分たちに必要な金額の出し方(ざっくり版)
- ステップ1:老後に月いくら使いたいか決める
- ステップ2:もらえる年金を把握する(ねんきんネットで確認)
- ステップ3:差額×老後年数=準備する金額
このステップで、「自分ごと」として老後資金を考えられるようになります。
③ でも…将来のことなんて分からない!
- 年金制度はどうなるか分からない
- 消費税も物価も、30年後は不明
- 完璧な予測なんて、正直ムリ
だからこそ――
「理想」よりもまず「最低限必要なライン」を考えてみる。
「最低ライン」って、どのくらい?
たとえば:
- 食費:5万円
- 光熱・通信費:2〜3万円
- 医療・保険:1〜2万円
- 雑費・交際費:3〜5万円
→ 合計15万〜20万円くらいあれば「まぁ、暮らしてはいける」レベル。
年金でまかなえる?
現在の制度で見ると、夫婦の年金平均は月20万円前後。
将来は下がる可能性もあるので、16〜18万円くらいで見積もるのが現実的かも。
つまり:
最低限の生活費 ≒ 年金でギリギリ
でもそれだと、
- 旅行なし
- 外食は控えめ
- 孫へのお小遣いや仕送りも難しい
- 介護や病気があったら不安…
ゆとりある老後=月10万円のプラスα
「生活はできるけど、楽しめない」
そんな老後にはしたくないですよね。
だから、年金+月10万円のゆとりがあれば安心。
25年間とすれば:
10万円 × 12ヶ月 × 25年 = 3,000万円
まとめ:完璧は無理でも、「目安」は作れる
老後資金の完璧な予測はできなくても、
「最低限ここまでは必要」ってラインを持っておけば、
老後はただの“黒いもや”じゃなくて、“ちょっと先が見えるグレー”になります。
次回は、この3,000万円をどうやって準備していくか。
「我が家は月いくら積み立てればいいのか?」という視点で、現実的にシミュレーションしていきます。
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