老後資金を準備する方法を学び、「もし10年早く自由になれたら?」とサイドFIREという選択肢を考え始めると、「いつ」「どうして」そのタイミングなのか――その理由を、改めて見つめたくなります。
わが家の目標は、夫婦ともに55歳でサイドFIRE。
早期リタイアとまではいかなくても、少し働きながらも心に余裕のある暮らしを目指しています。
なぜ「55歳」なのか?
それには、家族と子育てにまつわる明確な理由があります。
この記事は、シリーズ「30歳からの資金計画」①~③の最終回です。
結局、老後はいくら必要?「最低限+ゆとり」で考える現実的な目安|30歳からの資金計画①
3,000万円もいらない?月1.9万円で老後のゆとりをつくる方法|30歳からの資金計画②
「いつでも力になれる親でいたい」──そのためのFIRE
わたしたち夫婦が55歳になる頃、子どもたちはだいたい26歳と28歳。
ちょうど、人生の次のステージへ踏み出すかもしれない時期です。
結婚するかもしれない。
出産するかもしれない。
仕事や将来に悩むことがあるかもしれない。
そんなときに、「親として、すぐ動ける」時間と心の余裕を持っていたい。
「大変なときは、いつでも頼っていいよ」と言える存在でいたい。
だからこそ、わたしたちは「55歳でサイドFIREする」ことをひとつの目標にしました。
「生活に余裕がある母でいたい」
わたし自身、子育てを経験して、心から思うようになりました。
子どもが小さい時期に、親の余裕って本当に大事だと。
金銭的な余裕だけじゃなく、時間的・精神的なゆとりも含めて。
これは自論ですが、核家族での子育てって無理ゲーだと思っています。
私自身は、第一子出産前、「みんながやってるから私だってできる!やってみたい!」と思って、核家族で子育てをしてきました。でも、実際は、夫の実家(車で1時間前後)に何度も助けてもらいました。
それでも、夫の両親も私の両親も仕事をしているので、
「今日、子どもを預かってほしい!」
はできません。
もしこれができたら、乳幼児期の育児がもっともっと楽しかったのかもしれない。
私に孫ができるかは分からないし、できたとしても、子どもたちとそのパートナーが私の協力を求めるかはわかりません。
それでも、求められたらいつでも動ける自分でいたいし、
子どもたちが気軽に頼れる状況を作っておきたい。
「母は働き詰めで疲れてるから、頼みづらいな…」ではなく、
「母は生活に余裕があるから、いつでも頼れる」と子どもたちに感じてもらいたい。
それは、わたしたち夫婦にとって大切な価値観です。
55歳なら、人生の折り返し地点で“第二のスタート”が切れる
今、人生100年時代と言われます。
55歳は「引退」というより、これからを自分で選び直すチャンスの年齢。
新しいことを学ぶ、新しい働き方を試す。
自分の価値観で時間を使う。
現役でがむしゃらに働いてきた20代〜40代を経て、
「今後の人生、どう使う?」と問い直すタイミングとして、55歳はちょうどいい。
それが、わたしたちにとっての「サイドFIRE」の本当の意味です。
終わりに:未来は、今の選択で変えられる
55歳でサイドFIRE――それは、夢のように思えるかもしれません。
でも、必要な資金を「見える化」して、逆算して積み立てていけば、現実になる。
少なくとも、「無理」と決めつける前に「計画してみる」ことで、自分たちの未来を選べるようになる。
お金の話は難しく感じることもあるけれど、
その向こう側にあるのは、「どんな人生を送りたいか」という、家族と自分のストーリーです。
わたしたちは、「いつか」じゃなく「今」、その準備を始めています。
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以上で、シリーズ完結です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
結局、老後はいくら必要?「最低限+ゆとり」で考える現実的な目安|30歳からの資金計画①
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