育児って、マルチタスクの連続ですよね。
よく「女性はマルチタスクが得意」って言いますよね。
だから私も、「自分は生まれながらにマルチタスクが得意なはずだ」と思い込んでいました。できないのは甘えてるだけだと。
でもやっと分かりました。というか認めることができました。
私はマルチタスクが苦手です。
もともと、勉強も仕事もタスクをひとつづつ完了していくのが好きです。
タスク1の進捗率を100%にしてからタスク2に着手するってことです。
しかし社会人になってから、そのやり方は効率が悪いということを知りました。
そして進捗率60〜90%で次のタスクに着手することを覚えました。
ここまでは慣れれば可能でした。
でも…
育児は次元が違いました。
- タスクは予告なく中断させられる
- その間隔は短いと1分おきとか
- 「進捗率」なんていう概念はない
- なぜならタスクに「完了」の定義がないものばかりだから
さらに同時並行のタスクは軽く10を超える
それが何日も日をまたいで継続されてゆく
我が家は基本的に夜と土日は夫婦でツーオペです。
世の中には毎日をワンオペでこなしている人がたくさんいますよね。
だからツーオペの私が「できない」のは甘えでしかないって考えてきました。
1歳8か月差で2人目が生まれてからは物理的に手が足りなくなりました。
それでも育休を終えて仕事復帰する日を楽しみに頑張りました。
2022年4月。子どもは3歳0か月と1歳4か月。
待ちに待った仕事復帰。
楽しくて仕方なかったです。
- タスクを自分でコントロールできる快感。
- 確実に終わっていくタスク。
- 大人と話ができる幸せ。
でも、土日になればまた苦手なマルチタスク。
「今週末はどうやって時間を潰そうか?」と夫婦で検索しまくりました。
私は日に日に、「土日がくるのが怖い」を感じるようになりました。
2022年6月の終わり。子どもは3歳3か月と1歳7か月。
週末は夫の実家で過ごそう
と決めました。
元々、義実家との関係は良好(というか一方的にとってもお世話になっている)で、私も子どもたちも大好き。
- 夏はプール
- 畑で色々な野菜を収穫
- 広いお庭で思いっきり戦いごっこ
- 大きな木に手作りのブランコ
- 落ち葉を集めて焼き芋
自宅では出来ない体験をたくさんさせてもらっています。
私も心から楽しむことができます。
少しずつ、私も子どもたちも情緒が安定してきました。
そんな生活が8か月ほど続いた2023年2月。
たまたま予定で夫の実家に行けない週末が続きました。
その間、
- 激しい寒暖差
- 大雪
- 住宅購入の諸手続き
と、まあまあハードな日々でした。
そして待ちに待った帰省の日。
私は体調を崩しました。
悩んだ末、様々な事情を考えて予定通り帰省することにしました。
子どもたちを夫、義父母、夫の弟に任せて私はしっかり休ませていただきました。
みるみる回復していくのがよく分かりました。
しばらく帰省していなかったことで疲れが溜まっていたようです。
この経験を得て確信したことがあります。
私には「夫婦2人での育児」はキャパオーバー。
もちろん子どもたちが育てばもっと楽になるかもしれません。
少なくとも子どもが3歳と2歳という現時点では、という話です。
「みんなやってるのに私にできないはずがない」
「お隣さんは子ども4人で旦那さんの帰りは夜遅くなのに普通にこなしている」
「私はなんてダメダメな母親なんだ」
そうやって自分を責めてきました。
でも違うんですよね。
人には向き不向きがあって、それは育児も同じ。
こなせる人もいるけど、こなせない人だっている。
そのレベル感だって十人十色。0と100だけじゃない。
それに、「育児がキャパオーバー」なんて認めたくないし隠したい。
だから余計に「みんなできてる」ように見えるんでしょう。
私が自分のキャパの狭さを認められたのは、夫と義母のおかげです。
育児がこなせていない私に、夫は文句ひとつ言いません。
義母は、私が「帰省したい」と言うと「いつでもおいで」とどんな時も迎え入れてくれます。
私がグダグダな時も、恥ずかしいくらいに空回りしている時も、2人はいつも同じように受け入れてくれます。
私は精一杯頑張ってる。
育児に関しては人並みにはこなせない。
でも決してダメな母親なんかじゃない。
私はこれでいいんだ。
2人の優しさに触れるうちにそう思えるようになりました。
まとめ
私は、子どもと長い時間を共に過ごす専業主婦にも、キラキラ頑張るワーキングマザーにもなれませんでした。
現実は、仕事も子育ても中途半端にしかこなせていません。
自分が思い描く母親像とはかけ離れています。
そのギャップにずっとストレスを抱えていました。
でも「それが私なんだ」と認めることができたら楽になりました。
子どもたちの成長と共に状況は変わっていくと思います。
その時々で、私なりの精一杯で子どもたちと向き合っていこうと思います。
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